アルコールストーブ その2「使ってみよう」

自作した「アルコールストーブ」を使って「チャイ」を作ってみました。

 

※火を扱う事になるため十分にご注意ください。

火災・事故につきましては一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。

 

 

燃料アルコールとは

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燃料用アルコール ↑

500mlとたっぷりな容量で値段も手頃(売価約200〜400円)。

薬局で比較的簡単に手に入ることから、燃料としてのコストパフォーマンスに優れています。

※ 非常に揮発性に優れ、引火性が高いため注意が必要です。

プラスチックへ大量に塗布すると浸食して割れてしまったり、手に付くと肌荒れを起こす可能性があるため、水場の近くで作業することをお奨めします。

 

 

 

「アルコールストーブ」の使い方

残念なスタート

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中心の穴へ燃料アルコールを「10ml」ほど注ぎます。

入れ始めてから数秒後、何故か胸騒ぎが・・・

 

 

 

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初回早々に燃料漏れ ・・・ \(^o^)/

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極細の穴が底部分に開いており、そこから燃料が漏れてしまったようです。

「アルミ缶の塗装落とし」を行った際、細かい傷が割れた模様・・・

順調なペースで燃焼実験に入るつもりが、「机にこぼれた燃料を掃除」することからスタート。

なんだか雲行きが怪しくなってきたな・・・ とションボリしながら「底パーツ」を1から作り直す作業を開始。

時間の関係で塗装剥がしは割愛しました。

重要な注意事項

ひと通りの修理を終え、気を取り直して再び着火!

・・・の前にひとつ重要な注意事項があります。

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燃料用アルコールを燃やすと、明るいところでは炎が“全く”見えません!

※写真は燃焼中の様子です。

何事もなく鎮座しているように見えますが、しっかり炎が立っています。

耳を近づけると「ボッボゥ」と勢いのある炎の音のみが聞こえる様子はちょっと不気味です。

「あれ? なかなか火が着かないな・・・」

と、迂闊に手を出して確認すると火傷の恐れがあるため、慣れないうちは炎が目視できる薄暗い場所での作業をオススメします。

ようやく実験開始

「着火」から「本燃焼」

場所を変えて薄暗い場所(カーテンを閉めた部屋)のキッチンのシンク内(消火しやすい環境)で撮影。

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着火すると同時に揮発したアルコールを辿って勢いよく火の柱があがります。

※一瞬ですがかなりの高熱のため、驚いた勢いでストーブを倒さないよう注意してください。

 

 

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中心部でゆったりとした燃焼が30秒ほど続いた後、

 

 

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周囲の1.5mm径の小さな穴からガスコンロのように火が点ります。

 

 

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周囲の炎が安定してきました。

 

 

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数秒後、中心部へと竜巻のような対流が発生。

「シュゴーッ」と空気が吹き出すような激しい音と共に強い火力となりました。

この状態は「本燃焼」 と呼ばれるもので、アルコールストーブの真骨頂ともいえる炎でもあります。

 

 

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作った直後は

「こんな物体で料理なんかできるの?」

と半信半疑でしたが、実際に火を起こしてみると「どういった理屈でこんな現象が起きるのか?」と不思議な気持ちになり、燃料が尽きて鎮火するまでの数分間、ずっと炎を見ていました。

これは・・・ 根強いファンがいるのも納得です。

「五徳」と組み合わせて使ってみた

エスビットポケットストーブ

燃焼実験も上手くいったので実際に調理に使ってみます。

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まず「アルコールストーブ」単体では鍋などの調理器具を乗せることはできないため「五徳」と呼ばれる“簡易鍋置き”が別途必要となります。

写真はエスビットポケットストーブ」というアイテム(売価1,200円前後)

スチール製で小さい割に剛性が高く、箱状から展開すると現れる「受け皿」に固形燃料を置いて着火 → 調理する 男の子なら絶対に大好きだと思われるアイテムです。

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展開した状態の中心部にアルコールストーブを置いて着火。

 

 

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30秒ほどで本燃焼に入りました。

頃合いを見て鍋を置きます。

 

 

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横から除いてみた図 ↑

まるで「ガスコンロ」のような安定した火力です

つい数時間前まで「空き缶」だったとは思えません。

 

 

手始めに「チャイ」を作ってみた

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普通にお湯を沸かすのも芸がないので急遽 「チャイ」 を作ることにしました。

 

 

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牛乳を入れて沸騰させて、紅茶のティーパックを投下。

シナモンパウダーを少量、砂糖をたっぷり入れて5分ほど煮詰めると美味しそうな香りが漂い始めます。

 

 

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アルコールストーブで作った「チャイ」が完成。

 

いつもと同じ素材、作り方なのに何故か倍以上に美味しく感じられます。

「アルコールストーブを作った」という達成感と、「それを使った調理した」という満足感が加味され、充実した時間を過ごすことができました。

調理の作業手順は増えて利便性は低下しているはずなのに全然苦労を感じられません。

次回はぜひ「野外で調理」を実践してみたいですね。

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