メスティンのハンドルカバーを作ってみました。
事の始まりはコレ↓
先日調理にトライした「メスティン自動レシピ」の中にあったひとコマ。
「メスティンレザーハンドルカバー」・・・ですと?
自分の中の物欲が振り切れました。
気がつけば目の前に「メスティン」の姿が。
ということで今回の主役「メスティンのハンドルさん」です。
個人的に「この無機質さが良いんじゃないかな?」と思ったりしましたが、そんなこだわり語ってても話が進まないのでサクッと作業に入ります。
作業開始
まずは厚紙にて「型紙」を制作。
実際の大きさより「およそ8mmほどの幅」を持たせてカットします。
次に「厚さ1mmの革」を型紙に合わせてカットします。
刻印押し作業
続いては「刻印押し」の作業。
革の表面に水を含ませた布かティッシュを当て「これ以上吸い込まない」レベルまで濡らします。
刻印を押す部分のみ濡らすと後々「染み」になるので可能な限り全面を濡らすことがポイント。
濡れて柔らかくなった革の上に刻印を乗せて、万力を改造した手作りの「プレス機」に掛けて圧縮。
キレイな刻印が施されました。
このまま完全に乾くまで半日〜1日かけて自然乾燥。
再び作業再開
〜 翌日 〜
乾燥した革の裏側に「トコノール」を塗布。
半分ほど乾いたのを確認してガラス板で擦りツルツルに磨きます。
(後々貼り合わせる部分は「マスキングテープ」にて保護)
裏面が乾いたのを確認して双方のパーツに「ゴム糊」を塗布。
互いを貼り合わせてしっかり圧着します。
貼り合わせた革の表面に「ステッチンググルーバー」を使って縫い糸が通る溝を掘っていきます。
「豆カンナ」で端っこを削り落とし「サンドスティック」を駆使して滑らかに成形。
形を整えた端っこに「トコノール」を塗布してウッドスリッカーで磨きます。
溝彫りした箇所に「菱目打ち」を使って穴開け。
ソレっぽい形になりました。
ハンドルに装着するとおそらくこんな感じ・・・
早く使ってみたい衝動を抑えながらちょっと休憩。
一気に仕上げまで
「レーシングポニー(支える台)」に固定して丁寧に縫製。
再び「トコノール」を塗って「ウッドスリッカー」で磨きます。
最後に「帆布」にて仕上げ磨き。
磨けば磨くほどピカピカの光沢を放ちます。
満足したところでカバー全面に「オイル」を塗って完成!
完成品を堪能
所要時間は2時間ほど(刻印作業の乾燥時間を除く)
待ちに待った「カバー装着の儀」を行います。
「おおっ!こうなるのか!」と一人呟いてました。自己満足のボルテージが振り切れる瞬間。
レザーの持ち手が無機質なメスティンのアクセントとして効いてます。
畳んだ状態でも違和感はありません。
今すぐにでも山に登って炊飯したい衝動に駆られます。
今回のハンドルカバー、勢いで作った感凄めでしたが、とても満足いくアイテムでした。
それにしても「メスティン自動レシピ」・・・ページをめくる度に新たなる発見がありました。
まだまだ堪能できる要素が目白押しなので時間を掛けて消化していきたいと思います。