儀式「塩茹で作業」を開始します。
「塩で煮込むって何の意味があるの!?」と疑問に思い、色々とWEBサイトにて調べてみた結果、「木材の目が絞まり堅くなる」そうです。
今までそんな情報を耳にしたこと無かったので結構新鮮です。
軽く水洗いしたコップに水を貯めてみました。
あ〜 実際にコップとして使ったらこんな感じなのね(野生感すごい・・・)
寸胴鍋に水をタップリ含ませながら用意したのは「塩1kg」
本当はもっと量が必要みたい(海水の濃度が理想的)ですが、今回は実験的にこの量で行います。
袋の封を切って一切の迷い無く投下していきます。
「ククサ!行きまーっす!」
勢いあるかけ声とは裏腹にまろやかなスピードで鍋にダイブ!
・・・おん!?
沈まない・・・だと?!
当然と言えば当然の光景です。
ククサ自体が軽い上、塩をタップリと入れているので浮力がガンガン効くのは想像に難しくありません。
埒が明かないので手持ちのククサを全て投入。
3個投入したからといって状況が変わるわけもなく、延々とシュールな光景を眺めながらコップを沈めた状態で固定する方法を考えます。
このまま煮込んでも良いのですが、強度面で偏りができてしまうのは少々問題がある気がします。
(ぶっちゃけこの作業が必要なのかどうかのレベルで我に返りそうなのを行ったり来たりしました)
数分後・・・
未使用の植木鉢を投入する姿が!
男らしい決断に胸が熱くなります。
いざ火が入ると地獄の釜のような光景です。
もの凄い絵面となりました。
まんべんなく塩水が行き渡るよう、アルミホイルで落とし蓋を施してみました。
これで内部まで塩水が浸透 → ガッチガチの硬度になる!と思うと自然に笑みがこぼれます。
定期的に発生する「アク」をすくいながらの作業。
作っているのは肉じゃがなのかコップなのかよくわからなくなってきました。
5時間ほど煮込んでから火を止めて涼しい場所に移動して自然に冷却。
アクの色がカブトムシが好みそうな樹液色で夏休みの森を彷彿とさせます。
半日ほど放置して冷めたククサを確認。表面の色味が濃いめに変わりました。
木材の奥まで塩水が浸透しているご様子。
急激に乾燥させると割れてしまうらしいので、クッキングペーパーにくるんだ状態でジップロックの袋に封入します。
鍋から引き上げた植木鉢・・・ おびただしい量の塩がこびりついています。
伯方の塩ならぬ「植木鉢の塩」
キッチンペーパーで全体を巻いてビニール袋に入れて封入。
これの作業を1日交替で行い1週間続けました。(※ 交換を怠るとカビが発生します)
次回は「コップ内側のくり抜き作業」に入ります。
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