何パターンか試作品作りを繰り返し、ようやく日常使いに耐えうるまでの形になってきました。
(クオリティーはまだまだですが・・・)
様々なリップストップナイロンを試してみて、登山にも持って行けるよう少々派手目のカラーを選択。
外側の合皮もドット柄(穴あき)をチョイス。
合皮のビジネスライクな見た目から、ちょっとだけカジュアル寄りになったのがちょっと嬉しかったり。
最初に決めていた、
① ボックスタイプの小銭入れ
② 二つ折り
③ 一般的なサイフと同等の容量
④ サイフそのものが軽量であること
これらの条件はなんとかクリアできています。
ただ、実際に使ったり作り込んでいくうちに
① サイフそのものが軽量であること
② ボックスタイプの小銭入れ
③ 一般的なサイフと同等の容量
④ 二つ折り
と順番が若干変わっていきました。
登山で使ってると表面の素材が「撥水性」のあるものが良いな・・・と思うことが多々ありました(要検討)
以前のトラブルにより「折り目」が一段階増えた小銭入れ。
稼働する箇所が増えた=破損する恐れが増えた なので、何度も折り曲げを繰り返して強度面を検証。
数日持ち歩いて使用感をテスト。
開発からずっと使ってるため慣れてしまい、これが使いやすいのかそうでないのか判らなくなってきました。
(自分以外の人は使うこと無いサイフなので特に問題ないですが・・・)
カードを挿入して土台になるコンセプトはそのままに。
何も入れていない状態だとこんなにペッタンコ!(素材の勝利)
写真の撮り方次第でちょっとよく見えたりします!(縫製クオリティーは目をつぶる)
愛着が湧きすぎて少々の粗も目をつぶってしまうのがマズイな・・・と思いつつ、使いにくい箇所をメモして改善策を練る日々。
手探りで作っていた頃を思い出し「ここまで来たか・・・」としみじみ思いを巡らせます。
このまま縫製の練習を続けてある程度のレベルまでなったら、ブログで告知して少数の販売とか・・・できたらいいな〜と夢見たり。
そんなある日、友人(縫製のプロ)と話をする機会があり、作ったサイフを見せながら「可能ならば少量作って販売とかしてみたい」と夢を打ち明けてみました。
彼はサイフを見るなり「こんなクオリティーでは世に出すのは良くない」と厳しく意見してくれました。
「人様に物を売るのはプロの仕事だから、まずはその水準に達するくらい縫製の練習をする。そこは軽視してはダメ」と。
深く心に響きました。同時に自分の認識の甘さを反省。
その道のプロとしてものを作り、売る厳しさを知る人の言葉でした。
いつもなら「調子に乗って夢を見過ぎた」と今まで通りに夢を諦めるのですが、今回はちょっとだけ胸の奥でまだ火がくすぶっている・・・そんな出来事でした。
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