ククサを作ってみる その5【苦行すぎるくりぬき作業】

塩ゆでから1週間が経過したので、カップ部分のくり抜き作業に入りました。


用意した道具は「フックナイフ」

今回のククサ作りで初めてその存在を知りました。

ナイフとしては「コップの中身をくり抜く作業」以外の使い方が想像できないエモノです。

 

 


カミソリのように薄い刃が付いておりうっかり指を切ろうものなら大惨事は回避不可な貫禄。

ピーターパンのヴィランだった船長の名を冠されただけのことはあります。

 

 


「触るもの皆傷つける」見た目の割にはあまり切れません。

 

 


上手く木の目に沿うことができれば気持ちよいほど進むのですが、硬い箇所には全くという程刃が立たないことがほとんどでした。

1時間近くカリカリしても作業は進まず集中力も絶え絶えになり、いい加減なリズムで掘り進めて力任せに押した瞬間・・・


ブシャッ!と切れました。

ガッっと引っかけて、ブレーキで力貯めてそのまま勢い良く親指の付け根をトスンッ!

噴水のように血が流れ、机の上に湖が発生しました。

使い始めた当日にトラウマを植え付けられる体験をしてしまい、もはやその姿も見たくない気持ちで心が満ちてます。

 

 

 ~ 数日後 ~

手の痛みが癒えてきたので作業を再開しました。

なんとかフックナイフを使わずしてくりぬき作業を続けたかったのですが、電動工具を使う以外では難しいようで・・・

ククサ作りの醍醐味は「手作業」だと思ったので禍々しい記憶に蓋をしてナイフを握ります。

 


とりあえずズキズキうずく持ち手には「革手袋」を装着して作業を続けました。

途中、何度か手袋にナイフがぶっ込んで来ましたが、溶接の熱にも耐える革手袋さん相手にはさすがのフック船長も太刀打ちできないご様子。

そうこうしているうちにコツも掴めソレっぽい感じになりました。

 

 


綺麗にくり抜いたククサの中身をサンドペーパーでヤスリがけ。

最終的に400番の耐水ペーパーにて留めておきます。

 

 


水洗いしながら粉を落とし確認。

ようやく完成が想像できるまでになりました。

 

次回は一気に仕上げまで行きたいですね。

とりあえずフックナイフを使わなくて良いので安心です。

 

【NEXT >>】

ククサを作ってみる その6【クルミコーティング】

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