オリジナルメモ帳を自作してみる 本格的な手作りメモ帳の作り方 -前編-

業務用として特化しながらも使いやすいメモ帳をイチから自作してみました。

 

 

いつも貴方のそばに

弊社で使用しているメモ帳の数々。

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社員毎に使いやすいタイプのメモ帳を所有しており、電話の応対や打ち合わせの覚え書きなど幅広く活用されています。

 

 

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個人的にはミスプリントをした出力用紙の裏面をクリップで固定して使用していたのですが、「何かおもしろいことができないかな〜」と思っていますと、

pikon
/ 余計なことを閃いた! \

いっそのこと「会社のオフィシャルメモ帳」をデザインしてみよう!

仕事が立て続けに入ってくるこの年末の忙しい時期に狂っているとしか言えませんが、一度スイッチが入ってしまうと性格上どうにも止まりません。

頭の中は 意味不明な使命感と無駄な労力で     社員に喜んで貰いたいというピュアな気持ちで満ちあふれています。

思い立ったが吉日。

早急に素案をスケッチしてデザインを作成してみることにしました。

 

 

 

使いやすく親しみやすいデザインを

まずは中身のデザイン

お客様からの伝言を承った際、担当者へ伝える文章を書く行為を最小限に抑えるためテンプレートを設けました。

連絡メモ_丁付

最終的に「方眼」にするか「7mm行」かで迷いましたが、

 

 

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デザインの打ち合わせの事も考慮して45度の線が引きやすい「方眼」を採用。

お次は表紙をデザイン

中身のデザインが決まったので次は表紙をデザインします。

 

 

 

memo

シンプルながらデザイン会社っぽく仕上げてみました!

(どうみてもロデ○アです、本当にありがとうございました。)

 

 

 

mikami

サービス企画として社員(営業事務のMさん)のポートレートVerも作成。

他の社員のも作りましたが、あまりにフリーダムに作りすぎたので公共の場ではお見せすることが出来ません

ここまで来ると文具売り場にこっそり陳列しても違和感がまったくありませんね。

 

 

 

メモ帳外側展開1_1

カラーバリエーションも数十種類考えて、最終的に16色をセレクト。

社内で回覧して好きな表紙を選択 or オリジナル表紙を受注制作することにしました。

 

 

 

思わぬ落とし穴

あとはメモ帳を作ってくれる業者さんに入稿 ♪ と心躍らせつつWEB上で調べた結果、

最低ロット100冊から

とか

想像していたよりお値段が高かった

等の問題に遭遇。

今回のメモ帳は社員分の18冊あれば良いだけなので100冊も必要ありません・・・

というか個人的な道楽のために会社の経費を使うのはアウトだよなあ・・・と小一時間 

pikon
/ また余計なことを閃いた! \

デザインのみ自分でやって、最終的な加工を他力本願していたのがダメだったんです。

「メモ帳のひとつや18冊ッ、自作すれば良いじゃない!」

よもやいつもの展開ですが、やる気だけは未だガンガンに空回りしていました。

 

 

 

 

さらに面白いアイディアを

せっかく自作するのならば何かおもしろいことができればなあ・・・

と、社内をウロウロ徘徊しているところでお宝発見!

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ミスプリントした用紙は裏面を再利用するため、しばらくは段ボール箱に仮置きされています。

これがなかなか減らないなぁ・・・といつも思っていたところでした。

 

 

 

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今回はこの用紙を加工してメモ帳として再利用したいと思います。

 

 

 

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A3用紙に帳付けした状態でテストプリント。

「100枚綴りのメモ帳」を18冊作成するので、合計200枚の出力が必要となります。

単色ではつまらないので5種類の色を追加しました。

 

 

 


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折れ目の付いた用紙やクリップ、ホチキスの針の付いたものなどを間引く作業を行います。

 

 

 

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15分ほどで200枚の用紙を準備することができました。

 

 

 

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さっそく用紙をセットして出力を開始。

 

 

 

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裏側をめくれば再利用の証が確認できます(エコですねエコ!)

 

 

 

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瞬時に200枚の出力が完了。

精度の問題から用紙のカッティング作業のみ、知り合いの印刷業者さんにゆだねました。

印刷したばかりのメモ用紙をさりげなく沿えてカットを依頼します。

 

 

 

いよいよ加工作業 ・・・の前に

〜 次の日 〜

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綺麗に断裁されたメモ帳の中身が納品されました。

視認性の関係でオレンジは採用が見送られて4色展開です。

 

 

 

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「仕分け作業なんて余裕w」

と簡単に思っていましたが、100枚綴り を 18冊 作るとなると結構な量です・・・

 

 

 

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広い机に並べ始めて気付く事の大変さ・・・

一人でこの量を捌くのは少々骨が折れると判断しました。

さ〜て、どうしようかな・・・ っと。

 

 

 

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pikon
/ 作業要員を確保オオオオオオオオッッッ! \

運悪くロックオンされたデザイナーのミムラさんに協力を仰ぎ、メモ帳の仕分け作業が始まりました。

 

 

 

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〜 20分経過 〜

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驚くほどのスピードで仕分けられていくメモ帳達。

 

 

 

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約30分程で18冊分の作業が完了しました。

 

 

 

メモ帳の要「のり付け作業」

〜 その翌日 〜

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糊付けの下準備のため適当な長さに切った木材を準備。

短冊状に切った紙を置き、束ねたメモ帳をそっと置きます。

 

 

 

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左右から軽い力で均等に「コンコン」と打ち付けてキッチリと揃えます。

 

 

 

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その後、短冊状に切ったリボンをぎゅっと締め付けて固定。

 

 

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最後に上下から「コンコン」と打ち付けて揃えます。

 

 

 

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この一連の作業を18冊分続けていきました。

 

 

 

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この日も作業に駆り出されたミムラさん。

文句ひとつ言わず淡々と作業を続けてくれました。

 

 

 

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ようやく18冊全ての下準備が完了。

 

 

 

固定してのり付け

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平らな木材にメモ帳を2冊乗せます。

 

 

 

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その上から同じ大きさの木材を被せ、両端をバイスで固定します。

 

 

 

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繋げる箇所に木工用ボンド(速乾)をやや多めに塗り、

 

 

 


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ヘラを使って均一に延ばします。

 

 

 


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途中、「・・・なんでこんなことやってんだろ?」

と自問自答しながら待つこと1時間。

 

 

 

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ボンドが透明に硬化しました。(※これをあと9回繰り返す

 

 

 

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完全に硬化するためには丸1日かかるのでこのまま放置します。

 

 

 

〜 さらにその翌日 〜

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驚くほど綺麗に固まっていました。

強度も実際のメモ帳同等かそれ以上です。

時間は結構かかってしまいましたが一生のうちでメモ帳を大量に作成する機会などそうそう滅多にないと思われるので貴重な経験でした。

 

 

 

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完成までもう少し! 次回は表紙に取り付ける行程をご紹介します。

 

【NEXT >>】

オリジナルメモ帳を自作してみる 本格的な手作りメモ帳の作り方 -後編-

 

 

 

 

 

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