コインリング製作その2

コインリング製作の続きです。


先日購入した「耐火レンガ」を下に引いて、コインを指輪に加工するための下準備(焼き入れ)を行います。

 

 

 
まずはバーナーで真っ赤になるまで炙ります。

熱したばかりのコインをペンチで掴んで冷水で急冷。

こうすることでコインが柔らかくなり、加工の際に割れる等の破損を防ぐことができるそうです。

 

 


熱して冷却したコイン。

光沢が消えてくすんでます。

 

 


リングストレッチャーの土台にコインを敷き、上から鉄球をおいてプレス。

 

 


「グニャリ」とした感覚がつたわりコインが変形していきます。

急に力を加えると変な形になってしまうので、じっくりと力をかけることがポイント。

 

 


取り出すとこんな感じ。

お椀のような出で立ちになりました。

 

 


平たいコインからリング状に変形できるの?と当初は疑問に思っていましたが、実際にやってみると「なるほど!こんな感じか!」という感想。

「百聞は一見にしかず」ですね。

 

 


変形を繰り返すと、圧に耐えきれず割れることがあるそうなので、途中で「ストレッチを加える→バーナーで熱っして急冷」を繰り返していきます。

 

 


リングストレッチャーの先端にある棒にリングを差し込んでレバーを倒すとリングの径が広がっていきます。

プレス部分と連動しており、なかなか面白いギミックです。

 

 


同じ行程を3〜4度繰り返していくとリング状になりました。

古墳からの発掘品感が醸し出されて良い感じ。

 

 


まだくすんでいるので指輪感は薄めです。

何度か調整を掛けて指のサイズに合えば加工作業は終了。

 

 

 
青銅のような雰囲気。

これから磨きを掛けて地の銀色に戻していきます。

 

 


金属ヤスリや研磨スポンジを駆使して焼き入れをした時に発生した表面の汚れを除去。

今回はサンドペーパーでの工程が無いので楽チンです。

 

 


ある程度綺麗になったのを確認して、「ピカール」を使って仕上げ磨き。

数十秒でピカピカになりました。

 

 


最後に燻し液を少量付けて布で擦れば完成。

 

 


燻した雰囲気が銀色にマッチして、元がコインとは思えない仕上がりとなりました。

コレが、

コレに。


ほんと、最初に考えた人すごい!のひと言ですね。

良い経験ができとても満足でした。

この記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です