個々に準備してきたパーツを組み合わせ、一気にフィニッシュまでを行います。
~ 前回からの続き ~
表面と内側のパーツが完成しました。
リングパーツを取り付けるために位置合わせ。
挟み込むには厚みがあるため 濃き を行います。
ガッチリとリングパーツが固定されました。
一番神経を使う工程が完了したので、ここからは一気に仕上げていきます。
貼り付けて合わせる部分全面にゴム糊を塗布。
指先でしっかりと圧着してきます。
糊が乾いたところで閉じてみました。
これは誰が見ても「手帳」です。
菱目打ちを使ってひとつひとつ穴を開けていきます。
失敗が許されない厚みのある箇所は「2本菱目打ち」からスタート。
ベルト付近は厚みもあるため、正面と内側でズレが生じやすいので最新の注意を払って開けていきます。
直線の部分は3本目を使用。
一気に穴を開けることが出来るのでボーナスステージ感覚です。
段差があり平行にし辛い箇所は革を当てながら穴を開けていきます。
サイドの部分を豆カンナで整えます。
厚みのある部分を整える作業はとても心地よい。
トコノールを縫ってはウッドスリッカーにて磨きを数度繰り返せば完成です。
おぉ・・・ 手帳だ
手帳だ!
無事完成した感動のせいで語彙力が低下しているのを感じます。
仕上げにオイル(ラナパー)を塗り込んでいきます。
極端に色が変わるので毎回不安になる工程のひとつ・・・
オイルが革に染み込んだ頃合いを見計らってカードポケットにプラスチックカードを差し込みクセをつけます。
カードを挟んだまま半日乾燥。
半日後。
オイルで濡れた状態だった表面がしっとりとしています。
カードポケットも良い感じです。
元の手帳と並べて比較。
色が変わった(濃くなった)
なんか、かっこよくなった(語彙力)
自作した方は情報量が増えた感じがして所有欲を満たされる顔になりました。
手帳本体を新調したのでタブも自作しました。
取りかかる前はちゃんと作れるのかが心配でしたが、平面パーツを組んでいくだけなので案外簡単でした。
末永く使って行きたいと思います。