今年もあと僅かとなった年末のある日。
以前、折り目付け作業をお願いした業者さんから「作業は来年からになります」との返答をもらったので、少しでも前倒しできれば・・・との判断でコツコツ折り目を付けてます。
ただ「折り目を付ける」だけ?
と、思う方もいらっしゃると思いますが、これがなかなか軽視できない作業なのです。
こうして鉄筆(ピンセット)を使って真っ直ぐにラインを引くだけなのですが、事前に折り目を付けておくことで縫製する際のロスを大幅に軽減することができ、ミシンに専念することができます。
半分ほどの数量の生地パーツに折り目を付けることができました。
全種類には届きませんでしたが、年内にCOTTLEさんへと納品が完了。
年明け早々に縫製作業を開始する予定です。
Makuakeの活動レポートやInstagramに掲載されたShPARKAの抜き型に対して、「複雑な抜き型ですね」という感想を頂きます。
強度面を確保しつつ、不必要な箇所を極力無くすすることで軽量化を図る。
故に、元々はごくシンプルな抜き型だったのですが、縫製面でのロスを無くすためここでもちょっとした工夫を設けています。
例えばこのカードポケットのパーツ。
3つのパーツから成り立っていますが、重ねるとこう↑
黄色い線に沿って縫製すればチャコペンなどで印を付けること無く縫製することが可能。
全てのパーツに類似の工夫が施されており、初見の人でも説明書さえあればプラモデルを組み立てる感覚で作成できるよう設計しています。
人の手で作られる商品故になるべく品質の差異を無くしたい一心で設けた試みでしたが、実際に型を作るまでは苦労の連続でした。
途中「諦めて普通の型に戻そう・・・」と何度も思いましたが、改善した型で縫製してみるとこちらの方が圧倒的に作りやすい!
本番を縫製してもらう人の気持ちを考えれば、これは最後までやり抜いた方が良いと思って作った型です。
趣味の範囲で行っていた水面下の工夫ですが、こうして様々な方から意見や感想を頂けるのはとても嬉しく、Makuakeに参加して良かったと思いました。